Column11生理前になると体調が悪くなりますが異常でしょうか?
月経前症候群は我慢してもよくなりません。
症状が強ければ産婦人科への受診をお勧めします。
女性の7~8割は月経前に何らかの症状を訴えます。 症状がひどく日常生活に支障をきたす場合は「月経前症候群」とされ治療が必要になります。
月経前3~10日間に乳房痛、お腹が張る、手足のむくみ、頭痛、怒りっぽくなる、イライラ、不安感、憂うつになるなどの症状があり、月経がはじまると症状が消失することが特徴です。
排卵を抑制すると発症しないことから排卵後に分泌される黄体ホルモンが誘因であることは確実ですが、詳しいメカニズムは未だ不明です。規則正しい生活・睡眠、定期的運動、タバコ・コーヒーの制限などが症状の改善に役立ちます。
対症療法としては精神安定剤、利尿剤、鎮痛剤や漢方薬また精神的症状が強い場合は、SSRI(パキシルなど)という抗うつ剤が使用されます。その他低容量ピル(ルナベルなど)やGnRHアゴニスト(リュープリンなど)による排卵抑制も有効です。症状によりその人にあった治療法を選択します。 月経前症候群は我慢してもよくなりません。症状が強ければ産婦人科への受診をお勧めします。