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コラム

Column12|
最近疲れやすいけど更年期障害かしら?

閉経前後5年
合計10年間を更年期とよび、
この時期には女性ホルモンの低下
により様々な症状が出現します。

症状が強く日常生活に支障をきたす場合、更年期障害とされます。
症状は①自律神経失調症状、②精神神経症状、③その他の3つに分けられます。 ①では、顔のほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)、発汗、動悸、めまいなど、②では情緒不安、いらいら、うつ、不安感、不眠、頭重感など,③では腰痛、関節痛、吐き気、食欲低下、かゆみ、頻尿などがあげられます。
日本人では肩こり、疲れやすい、頭痛、のぼせ、腰痛、発汗などの頻度が高いです。しかしこうした症状は器質的疾患(内臓に病気がある場合など)によってもおこるので、診断は慎重にしなければなりません。
女性ホルモンを測ればすぐに診断できるわけではなく、器質的疾患やうつ病の存在が否定されて初めて更年期障害と診断されます。
治療に当たってはまず一般内科的なスクリーニング検査(貧血検査、肝機能、腎機能検査など)と甲状腺機能検査が必須です。甲状腺機能障害は更年期障害と似た症状が多く、特別な注意が必要です。