Column3|
骨盤底を鍛えましょう
2010.11.16
骨盤臓器脱のため
出産後や更年期の女性には
骨盤底筋体操をお勧めします。
骨盤底は筋肉・靭帯・筋膜で構成される組織で、骨盤内の臓器(子宮、膀胱、直腸)をハンモックのように下から支えています。 妊娠や出産は骨盤底に大きな負担をかけ、この時のダメージが女性ホルモンの減少する閉経期に表面化してきます。
女性ホルモンの減少は骨盤底組織の弾力を低下させ、緩んだ骨盤底は臓器を支えきれなくなり膣のほうに押し出されてきます。 これが「骨盤臓器脱」という病気です。
最初はおなかの中が下がった感じ程度ですが、進行すると股の間に何か挟まった感じがしたり、股からピンポン玉のようなものが出てきます。 またしばしば尿失禁、頻尿、排尿困難などを伴い、日常生活に支障を来すようになります。
出産を経験した女性の11%に外科的な治療が必要な臓器脱がおこるとされます。軽度の臓器脱では骨盤底を強化する「骨盤底筋体操により症状の改善が期待できます。 また女性ホルモンを併用すると体操の効果は増加します。
骨盤臓器脱予防のため出産後や更年期の女性には骨盤底筋体操をお勧めします。