避妊について
望まない妊娠を避けるためには、避妊についての理解が非常に大切です。避妊方法は色々とある中でも、最も確実性が高いのは低用量ピル・子宮内避妊具(避妊リング)・コンドームなどが挙げられます。
望まぬ妊娠に伴う中絶手術は、女性自身の身体に負担がかかるだけでなく心理的な傷も残ってしまいます。当院では、避妊相談でご来院の方に様々な避妊方法をご説明し、それぞれのメリット・デメリットについて一緒に考えております。
性暴力被害による妊娠の可能性や、避妊の相談も可能です。
低用量ピル
(LEP製剤:保険薬)
最も避妊効果が高いとされるのは低用量ピルです。低用量ピルは、ホルモン含有量が少ないため、安全に使用していただけます。また、避妊効果だけではなく、副効用によって色々な病気の治療にも用いられます。
当院では、月経不順や過多月経症、月経困難症、ホルモン異常、子宮内膜症、ニキビ、肌荒れなどの症状に、低用量ピルをはじめとする様々な治療方法をご提案しております。服薬に関して正しく理解できるよう、服用方法や副作用についても丁寧にご説明しております。また、初診以降に処方だけご希望の方には、長時間お待ちいただかずに処方できるよう配慮しております。
当院で処方している
低用量ピルの種類
低用量ピル
世代 |
薬剤名 | 特徴 |
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第1世代 (ノルエチステロン) |
LEP
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第2世代 (レボノルゲストレル) |
OC
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第3世代 (デソゲストレル) |
OC
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第4世代 (ドロスピレノン) |
LEP
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低用量ピルには、目的に応じて多くの種類があります。主に含まれるホルモンの量と配合されている黄体ホルモンの種類、1シートに含まれる錠数で分類されています。問診などを参考に患者様ひとりひとりに合わせた最適なピルを処方します。
超低用量ピル
世代 | 薬剤名 | 特徴 |
---|---|---|
第1世代 (ノルエチステロン) |
LEP
|
ー |
第2世代 (レボノルゲストレル) |
LEP
|
77日間までの連続投与可 |
第3世代 (デソゲストレル) |
― |
― |
第4世代 (ドロスピレノン) |
LEP
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ヤーズフレックスは |
低用量ピルよりさらにホルモン量が少なく副作用が少ない反面、不正出血が起こりやすいこともあります。
保険適用のピル「LEP」
疾患の治療や症状緩和を目的に使用される低用量ピルをLEPと言います。
生理に関わる症状の緩和に適した低用量のホルモン薬(エストロゲン、プロゲステロン配合)です。
LEPの種類
- ルナベルULD
- フリウェルULD
- ルナベルLD
- フリウェルLD
- ヤーズ
- ヤーズフレックス
- ドロエチ
- ジェミーナ
- アリッサ
保険適用外の自費ピル「OC」
避妊目的として使用される低用量ピルをOCと言います。
OCの種類
- シンフェーズ
- ラベルフィーユ
- トリキュラー
- ファボワール
- アンジュ
- マーベロン
ミレーナ
アフターピル(緊急避妊ピル)
緊急避妊ピルは、何らかの理由で避妊に失敗し、妊娠の可能性が高いと思われる際に使用される避妊方法です。モーニングアフターピルとも言います。アフターピルは確実な方法ではないため、避妊目的で常用するべき手段ではありません。あくまでもやむを得ず避妊に失敗した場合に限るとされています。
当院では、性交後72時間以内に1回だけ服用するレボノルゲストレル錠を採用しております。性交後できるだけ早く服用した方が避妊効果を得られると言われています。このため、ご希望の方は早めに当院までご相談ください。アフターピルは保険適用とならず、自費診療になります
。
避妊自費料金の目安(税込み)
低容量ピル 1か月分 (1シート) |
3,000円 |
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服薬指導料 (初めての服用の方に対して、 ご説明致します) +診察料 ※初診時のみ |
7,000円 |
ミレーナ 挿入 | 51,000円 |
ミレーナ 抜去 | 5,000円 |
緊急避妊ピル レボノルゲストレル |
7,500円 (土曜+1,500円) |