- マンモグラフィ検診について
- マンモグラフィ検査と
乳がん死亡者数について - マンモグラフィと超音波検査の違い
- マンモグラフィ検査の痛みで不安な方へ
- マンモグラフィ検査による放射線被ばくのリスク
- 検査を受けるのに適した年齢
- 検査方法
- 検診の流れ
- 当院の検診の特長
- マンモグラフィ検査の費用
マンモグラフィ検診について
マンモグラフィとは乳房専用のレントゲン検査のことで、視診や触診だけではわからない早期のがんを発見するのに有用です。
乳がん検診では、これまで乳房の視触診が行なわれていましたが、これだけでは不十分であることがわかり、厚生労働省の指導によってマンモグラフィが徐々に普及してきています。
乳がんは30代から増え始め、40代後半で最も発症率が高くなります。そのため30歳からの自己検診と40歳からのマンモグラフィ検診が推奨されています。
乳房のしこり、乳腺からの分泌物などがあればもちろん、症状がなくても40歳以上の女性は2年に1回の検診をおすすめします。
以下に当てはまる方は
乳がん検診の受診を
お勧めします
- 未婚、未産または初産が30歳以降
- 閉経後の肥満
(50歳以上で標準体重の+20%以上) - ホルモン補充療法を受けている、あるいは受けたことがある
- 初潮が早く(11歳以下)、
閉経が遅い(55歳以上) - 乳がんの家族歴(母、姉妹)
マンモグラフィ検査と
乳がん死亡者数について
日本国内ではマンモグラフィ検査の受診率が低く、検診と乳がん死亡者数の減少効果については確立されていませんが、欧米では検査が普及したことで乳がん死亡者数が減少しています。まずは、国内での受診率を上げることが大切とされます。
マンモグラフィと
超音波検査の違い
超音波検査とは、乳房に超音波を当てて乳房内部を画像で確認できます。リアルタイムでチェックでき、高濃度乳腺の場合でもしこりなどの病変を見つけやすいとされます。
一方、マンモグラフィ検査は、乳房を押して薄くしX線で撮影します。石灰化や微細なしこり、病変などを見つけるのに適しています。この2つの検査を受けることで、よりスムーズに乳がんの早期発見に繋がります。
マンモグラフィ検査の
痛みで不安な方へ
乳房を圧迫して、薄く引き伸ばしながら行うマンモグラフィ検査には、痛みが伴うため検診に不安がある方も多くいらっしゃいます。当院では、最新のマンモグラフィ機器を導入し、経験豊富な女性の放射線技師による検査を行っております。乳房の圧迫も数秒から10秒程で撮影できるようになり、従来の検査に比べて痛みもだいぶ緩和されています。痛みの感じ方には個人差がありますが、特に高濃度乳腺の方は強い痛みを感じることが多いです。その場合は、超音波検査(エコー検査)を行うことも可能です。
マンモグラフィ検査にご不安がある方は、医師と相談しながら検査の内容を決めることもできますので、お気軽に当院までご相談ください。
検査を受けるのに適した
タイミング
乳房の状態は、ホルモン周期によって変化します。月経前の1週間は乳腺が浮腫んでいるため、この頃に検査を行うと痛みを強く感じることが多いです。また、超音波検査を行っても画像が見えにくくなることがあります。そのため、検査を受ける場合の適したタイミングとしては、月経が始まる1週間前から月経開始後までの間を避けて、受けることをお勧めしております。ただし、乳房に何らかの異変やしこりなどの症状がある場合は、速やかに受診してください。
マンモグラフィ検査による
放射線被ばくのリスク
マンモグラフィ検査においても放射線被ばくによるリスクが多少はありますが、乳房を押して薄くしながら限定した部分のみ撮影するため、被ばく量が非常に少ないとされています。当院では、最新のマンモグラフィ機器を採用しているため、さらに少ない被ばく量で高画質画像を得ることができます。日常で受ける被ばく量と同程度の被ばく量で、安全性が高い検査ですのでご安心ください。近年、乳がんの発症率が上がり、死亡者数も増えています。乳がんは、早期発見・早期治療によって完治できる可能性も上がります。早期発見のためにも、定期検診とセルフチェックが非常に大切です。マンモグラフィ検査は乳がんの早期発見に有効な検査のため、放射線被ばくのリスクを上回る大きなメリットがあります。
検査を受けるのに適した年齢
40歳になった方を対象に、2年に1回の検査受診を推奨しています。また乳がんの可能性を否定できない石灰化を指摘された方など、気になる方には1年ごとに検査をお勧めしています。
検査方法
検査は10分程度、放射線量も
微量で体に影響しません
圧迫板という透明な板で乳房をはさみ、平たく引き伸ばした状態で斜め方向と上下方向、左右の乳房で計4回撮影します。
横浜市の検診では、40代は2方向、50歳以上は1方向(斜め)撮影します。斜めの場合は、乳がんが転移する可能性のある、脇の下のリンパ節もしっかりはさみます。
撮影時間は1秒もかからず、圧迫は数十秒間だけですが、乳房を圧迫するため、人によっては痛みを感じることがあるかもしれませんが、よりよい検査のために必要なことなので、ご理解をお願いします。
平成31年2月に導入した新しい撮影装置は圧迫時の痛みが少ないのが特徴です。
受診の際の注意点
- 乳房にイボ、ほくろなど気になるところがあれば検査技師に事前にお伝え下さい。
- 制汗パウダーなどはよく拭き取っておきましょう。がんと間違えられる画像が写ることがあります。
- 検査当日はワンピースなどではなく、上下セパレートの服装でお越しください。
- また長い髪は検査前にゴムで束ねておくようにお願いします。
- 妊娠の可能性がある方はお申し出下さい。
- 豊胸手術を受けたことがある方、植込み型ペースメーカー、除細動器を装着されている方は検査が受けられません。
- 平成31年3月より車いす使用中で起立できない方でも検査ができるようになりました。
検診の流れ
1検診の予約
検診は、毎週金曜日14:30~16:30までとなっております。ご予約ください。
2来院・受付
問診票に必要事項を、ご記入下さい。結果郵送用の封筒に住所、名前をご記入下さい。
無料クーポン券をお持ちの方はご提出ください。
3マンモグラフィ撮影
順番になりましたらレントゲン撮影技師がレントゲン室にご案内致します。
撮影終了後は、再びお呼びするまで待合室でお待ちください。
4乳房視触診
撮影後、診察室で医師が視触診を行います。
5マンモグラフィの結果説明
視触診後マンモグラフィをお見せしながら医師がご説明致します。
6検診結果報告について
当院で撮影したマンモグラフィは、横浜市の精度委員会で二次読影されます。正確な診断をするためには複数の専門医によるダブルチェックが必要です。
したがって検診の最終診断結果が出るまで、大変申し訳ありませんが、少しお待たせすることになります。
検診結果報告書は検診日から約1ヶ月後に、ご自宅に郵送されます。
精密検査が必要とされた場合、電話で再診予約を取り再受診して下さい。
当院の検診の特長
女性の放射線技師が担当します
当院のマンモグラフィ検診は、横浜市乳がん検診(横浜市に住所を有する40歳以上の女性)ご希望の方を対象に検査を行なっております。
検査日は、毎週金曜日午後14:30~16:30までの完全予約制となっておりますので、予めご了承ください。
詳細につきましては、当院までお問い合わせください。
マンモグラフィ検査の費用
保険診療の場合
すでに乳がんの症状がある場合には、保険診療対象となります。
内容 | 費用 |
---|---|
視触診・ マンモグラフィ |
5,000円程度 |
※乳腺超音波(エコー)をご希望の方や精査が必要な方は、提携の湘南台ブレストクリニックにご紹介させていただきます。可能な限り優先的に診察していただきます。
自費診療の場合
乳がんの症状がない方で乳がん検診をご希望の場合は、自費となります。検査で異常が確認された場合は、保険診療へ変更になります。
内容 | 費用 |
---|---|
視触診・ マンモグラフィ |
準備中 |