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予防接種
(HPV・RS・MR・
インフルエンザ)

あらゆる女性に
ワクチンの恩恵を

あらゆる女性にワクチンの恩恵を当院で実施しているワクチンは、安全性に優れるほか、有効性も科学的に検証されています。がんや感染症にかかってしまうと、命の危険にかかわる深刻な状態にまで進行する可能性があります。これらの疾患はワクチンの接種によって、予防できます。感染症予防だけでなく、万が一感染してしまったとしても重症化を防ぐことができます。
ワクチン接種をご希望の方、またはご不安がある方は、お気軽に当院までお問い合せください。ワクチンの接種はご予約制です。

肺炎球菌ワクチン、コロナウイルスワクチンも今後、開始予定です。

子宮頸がんワクチン
(HPVワクチン)

子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を公費(横浜市)で受けられるのは、横浜市に住民票がある小学校6年生から高校1年生に該当する女子です。また、公費(横浜市)によるキャッチアップ接種ができるのは、横浜市に住民票のある平成9年度から18年度に生まれた女子です。(2025年3月までに初回の接種を終えられた方は2026年3月まで延長の予定です。ただし厚生労働省の方針により変更の可能性もございます。)
子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、性行為により感染し、女性の多くは一生に一度は感染するといわれています。HPVにはたくさんの種類がありますが、HPVワクチンはその中でも子宮頸がんを起こしやすい型のHPVの感染を予防することができます。
性交渉をする前に接種することが最も効果的であるため、高校1年生頃までの接種が推奨されています。それ以上の年齢の方や、性交渉の経験後でもある程度の効果が示されているため、ご希望の方はご相談ください。

HPVワクチン

風疹ワクチン

風疹ワクチン風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症する感染症です。別名「三日はしか」と呼ばれています。およそ2〜3週間の潜伏期間を経た後に発症します。主な症状は、発熱や発疹のほか、全身の倦怠感、関節痛、首のリンパ節の腫れなどが現れます。非常に感染力が強く、様々な症状が出る一方で、無症状の不顕性感染の場合も多く厄介な感染症とされています。
また、妊婦が風疹になると赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症するリスクが高まります。赤ちゃんの命の危険に及ぶことがあるほか、後遺症を起こすことがあります。
横浜市では、妊娠を希望されている女性または、そのパートナーや同居家族を対象に風疹抗体検査を無料で実施しております。ご夫婦やカップル、ご家族には風疹抗体検査及び風疹ワクチン接種を受けることを推奨しています。

対象者(横浜市風疹対策事業)

この対策事業を利用したことがない横浜市民の中学1年生以上で

  • 妊娠を希望している女性
  • 妊娠を希望している女性のパートナーまたは同居ご家族(婚姻関係は問いません)
  • 妊婦のパートナー及び同居ご家族(婚姻関係は問いません)

抗体検査

風疹抗体検査(血液検査):無料

予防接種

麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)1回3,300円(税込)

※昨今の麻疹の流行に伴い、全国的にMRワクチンが入手しづらい状況が続いております。
在庫に関しては、お手数ですが随時お問い合わせください。

麻疹ワクチン

麻疹は、麻疹ウイルスに感染することで発症します。主に、高熱や全身の発疹、上気道炎症のほか、脳炎や肺炎など深刻な状態に進行することがあるため注意が必要です。麻疹ウイルスは感染力が非常に高く、接触感染や飛沫感染のほか、空気感染を起こします。感染予防として、麻疹ワクチンの接種を推奨しております。麻疹の罹患歴がなく、予防接種歴が不明な場合は、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)が有効です。予防接種によって、約95%の方が麻疹ウイルスの免疫の確保が可能です。特に、若い女性が接種することで、麻疹の発症予防だけではなく胎児に悪影響を及ぼす風疹の発症も予防できます。

インフルエンザワクチン

季節性インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって感染する急性呼吸器感染症です。インフルエンザワクチンは、お子様からご高齢の方まで男女問わずどなたでも接種が可能です。インフルエンザの感染予防及び重症化を防ぐことができます。また、妊娠中のインフルエンザ感染は重篤な合併症を起こしやすく、流早産や低出生体重児などが増加するとも報告されています。妊娠中・授乳中もインフルエンザワクチンの接種は問題ありません。毎年10月頃から接種開始となります。ご希望の方は、当院までお気軽にお問い合わせください。

RSウイルスワクチン

準備が整い次第、接種開始の予定です。

新生児や乳児における
RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、新生児や乳児、小児、高齢者における呼吸器感染症の一つです。生後1歳までに約半数、生後2歳までにほとんどのお子様が一度はRSウイルスに感染するとされています。
RSウイルス感染症は、インフルエンザや新型コロナと同様の「5類感染症」に指定されています。主な症状は、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの上気道炎、咳や喘鳴、呼吸困難などの下気道炎などが現れます。さらに病気が進むと、肺炎や脳炎などを起こし、重篤な状態を招く恐れがあります。しかし、有効な治療薬がないため、治療は対症療法のみとなります。月齢の低いお子様へのワクチン投与は出来ません。このため、妊娠中の女性に対してRSウイルスワクチン接種を推奨しております。妊婦に投与することで、母体で抗体ができ、胎盤を通って胎児に送ることで母子免疫として新生児や乳児を守ることができます。

RSウイルスワクチンと
母体への投与による
有効性と安全性

2024年6月より、RSウイルスワクチン(アブリスボ)の接種が可能になりました。日本人を含む臨床試験の結果、下気道炎の予防効果として、生後3カ月以内で約60%、生後6カ月以内では約50%、重症化予防は生後3カ月以内で約80%、生後6カ月以内では約70%でした。また、ワクチン接種によって早産や先天性奇形、低出生体重児などは増加していません。上記のように、RSワクチンによる有効性と安全性は非常に高いとされています。

ワクチンの接種の流れと費用

RSウイルスワクチン(アブリスボ)の最も効果的な接種時期は、妊娠28~36週とされています。また、インフルエンザワクチンとの同時接種も問題ありません。ワクチン接種をご希望の方は、事前に妊婦健診時にご予約していただくか、お電話などでご予約をお願いしております。